楽天証券は2日より、同社の外国為替証拠金取引「楽天FX」における外国為替証拠金の信託保全を開始する事を発表した。同社は楽天FXの取引口座を持つユーザーの資産保全の強化を図っていくとしている。

信託保全とは、顧客から預った資産を、取引業者の資産と区別して管理するために、信託受託者である金融機関と信託契約を締結し、顧客の資産を信託口座にて管理し、保全する仕組みのこと。この仕組みにより、証券会社や信託先の金融機関が破綻した場合でも、信託受託者から受益者代理人を通じて、受託された資金を顧客に返還する事ができる。


FXは個人投資家を中心に人気が高まっており、同社の「楽天FX」においても、2008年のサービス開始以降、既に取引口座の開設が5万口座を超えているという。「弊社では、金融商品取引法に基づき、お客様からお預かりしている『外国為替証拠金』の分割管理を行ってまいりましたが、この度、お客様のより一層の資産保全強化の観点から、株式や投資信託を買い付けされる場合の預り金と同様に、信託保全による資産管理を開始いたします」(同社)


同社の信託受託者となるのは、三井住友銀行。保全される資産は、顧客が同社に預けた「楽天FX」の証拠金から、取引損益、評価損益を考慮した額。資産の評価は、日本祝祭日を除いた毎営業日に資産計算を行い、信託する資産を確定する事で行われる。


(マイコミジャーナル - 2009/02/03)