インターネット専業証券大手5社の10月の新口座開設数は約49,600となり、9月(約49,200)をわずかながら上回った。前月を上回るのは今年1月以来、9ヵ月ぶり。株式相場が上昇基調になったことが個人投資家の新規参入を促した。

10月の株式相場は中旬にかけて日経平均株価が17000円台を目指す展開となり、売買も活発になった。ネット証券の口座開設は株価動向に連動する傾向があり、投資未経験者を含めた取引への参入増につながった。ただ新規の口座開設数の水準は最も多かった1月(約270,000)に比べると5分の1以下で、低迷が続いている。


マネックス証券の口座開設数が約8,200と9月に比べ約300増えたほか、楽天証券は9月に大きく減った反動で1,800増と大きく伸びた。SBIイー・トレード証券、松井証券、カブドットコム証券は新規口座数が減る傾向が続いている。


(日本経済新聞-2006/11/08)