ネット専業のSBIイー・トレード証券が26日に発表した2006年9月中間期決算は、連結純利益が前年同期比15%増の70億円だった。大手証券がそろって減益となったなか、株式手数料の引き下げをテコに投資家層のすそ野を広げ、増益を確保した。「手数料引き下げで売買シェアが高まった」という。

手数料引き下げ効果などで、個人の株式売買代金に占める同社のシェアは7-9月に3割を突破。ネット専業首位の座を確保した。井上社長は「手数料にはまだ下げ余地があるが、値下げだけで顧客が増える状況ではない」と指摘。薄利多売で利益率が低下しないよう「サービス内容を強化していく」と説明した。


(日本経済新聞 - 2006/10/27)